かっこ21
二次創作の妄想ブログ。あらゆる物に関係なぞあるわけない。
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覚めることが無い、いつもの夢を見た。
うっすら死にネタです。
苦手な方はご注意ください。
うっすら死にネタです。
苦手な方はご注意ください。
夢を見た。
真っ青な空に真っ白な雲、真っ赤な太陽に真緑の草木。
恵まれた自然の中にポツンと佇むは、誰かの墓石。
僕はその墓石に向かい合うように、ただ何をするでもなく、突っ立っていた。
少し冷たい風が吹いて、僕の質量のある髪を揺らす。
それを手でよけながら、墓石に書いてある名前を読んだ。
小声で、ポツリポツリと呟く。
「は、ち、や、さ、ぶ、ろ」
慣れ親しんだ名前だった。
僕は目を疑うこともなく、ただ、ああ、君のお墓だったのか、と思うだけだった。
不思議と寂しさも悲しさも虚しさも僕の中には一切存在しなかった。
唯一存在したのは、絶対的な彼の存在感だった。
彼の名前が記された墓石に僕は何の意味も感じ取れなかった。
彼が死んだとも、もうこの世に存在しないとも、思わない。
なぜなら、彼が死ぬことなんてない、そう思っているからだ。
ただ、このことだけは明言しておく。
僕は彼の死を信じたくないから、そう言っているのではない。
俗に言う「あいつは殺しても死なない」というものだ。
僕がこう思うのにもきちんとした理由がある。
理由は彼が常々こう言っているからだ。
「私はね。決して雷蔵より先に死ぬことはないよ。なぜならね、私は人間じゃないからだ」
狐だ九尾だ神様だと。そう自分を評していた。
そのことを鵜呑みにしているわけではないが、彼のたまに魅せる仕草で、そう感じることは多々あった。
だから、別に人間だったとしても、狐だったとしても九尾だったとしてもましてや神様だったとしても、僕にとっては何らおかしくない事実だ。
長くなったが、以上が彼の死を信じない理由だ。
だから言う。墓石に告げる。
「ま~た、どっかに隠れて僕のこと笑ってるんでしょ。懲りないなぁ」
うっすらと目を開けた。
目の前には一人のまだ幼い男が転がっている。
体の至る所から血を流して。
私はその男の顔を覗き込んだ。
男は息をもうしていないのに、表情はひどく穏やかだった。
私は思わず、笑みがこぼれた。
「全く、雷蔵、何がそんなに可笑しいの?」
真っ青な空に真っ白な雲、真っ赤な太陽に真緑の草木。
恵まれた自然の中にポツンと佇むは、誰かの墓石。
僕はその墓石に向かい合うように、ただ何をするでもなく、突っ立っていた。
少し冷たい風が吹いて、僕の質量のある髪を揺らす。
それを手でよけながら、墓石に書いてある名前を読んだ。
小声で、ポツリポツリと呟く。
「は、ち、や、さ、ぶ、ろ」
慣れ親しんだ名前だった。
僕は目を疑うこともなく、ただ、ああ、君のお墓だったのか、と思うだけだった。
不思議と寂しさも悲しさも虚しさも僕の中には一切存在しなかった。
唯一存在したのは、絶対的な彼の存在感だった。
彼の名前が記された墓石に僕は何の意味も感じ取れなかった。
彼が死んだとも、もうこの世に存在しないとも、思わない。
なぜなら、彼が死ぬことなんてない、そう思っているからだ。
ただ、このことだけは明言しておく。
僕は彼の死を信じたくないから、そう言っているのではない。
俗に言う「あいつは殺しても死なない」というものだ。
僕がこう思うのにもきちんとした理由がある。
理由は彼が常々こう言っているからだ。
「私はね。決して雷蔵より先に死ぬことはないよ。なぜならね、私は人間じゃないからだ」
狐だ九尾だ神様だと。そう自分を評していた。
そのことを鵜呑みにしているわけではないが、彼のたまに魅せる仕草で、そう感じることは多々あった。
だから、別に人間だったとしても、狐だったとしても九尾だったとしてもましてや神様だったとしても、僕にとっては何らおかしくない事実だ。
長くなったが、以上が彼の死を信じない理由だ。
だから言う。墓石に告げる。
「ま~た、どっかに隠れて僕のこと笑ってるんでしょ。懲りないなぁ」
うっすらと目を開けた。
目の前には一人のまだ幼い男が転がっている。
体の至る所から血を流して。
私はその男の顔を覗き込んだ。
男は息をもうしていないのに、表情はひどく穏やかだった。
私は思わず、笑みがこぼれた。
「全く、雷蔵、何がそんなに可笑しいの?」
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HN:ビラ性別:女性職業:大学生趣味:ピアノ・読書・妄想自己紹介:ただの変態です。ただそれだけです。
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