かっこ21
二次創作の妄想ブログ。あらゆる物に関係なぞあるわけない。
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パソコン弄ってたら出てきたネタです。
いつ書いたか分かりませんが、その時考えていたことはハッキリ分かる内容です・・・。
愛に飢えていた時期だったんだろうか・・。
一応大学パロです。
鬼男→大学生
閻魔→先生
・・・設定生かしてないけどね・・・。
いつ書いたか分かりませんが、その時考えていたことはハッキリ分かる内容です・・・。
愛に飢えていた時期だったんだろうか・・。
一応大学パロです。
鬼男→大学生
閻魔→先生
・・・設定生かしてないけどね・・・。
「好きと愛してる。どっちがどうだと思う?」
アバウトな質問であり、至極どうでもいい質問であり、今それについて追求しなければならないわけではない質問だった。
鬼男はイラッとしたのか、眉を顰めチラリと質問が飛び出た方を見やった。
投げ出した足はホッソリというかガリガリで、肌は真っ白い(白と言っても綺麗な白でなく薄汚れたような白)で少し気味の悪い色だ。ソファーにだらしなく横になり、口をぱっくり開けて天井を見上げていた。その開けたお口に天井の埃全て入ったらいいのに、なんて不謹慎なことを考えながら、鬼男はため息をついた。
「なんでそんなことを大王に聞かれなければならないんですか」
机に散らばっているのはゼミ生が提出したレポート。無造作に置いて、きっと後から分からなくなってしまうんだから、今からきちんと整理しておかないと。いつもそう鬼男は言いつけるのに、一向に聞きやしない。そういう奴だと今は痛いほど理解している。鬼男の褐色の手がレポートを数枚拾い上げ、バラバラにならないように丁寧に整頓した。
「うん?いいかい、鬼男くん。言葉というのはハッキリしていて、それでいてあやふや。その語が指す意味と現実に表す意味というのは、多少なりとも変わる。それは場面において、はたまた発話する人間の性格や出身地にも影響されるんだよ。だからニュアンスの違いを感じ取れたり、逆に誤解しちゃったりするわけ。誤解にはきちんとしたメカニズムがあるん「要点をお願いします。」
長い長い説明は打ち切られてしまった。閻魔はやれやれとため息をつき、ここからがいいところなのにぃ、なんて文句を言い始めた。これを相手すると負け。そんな自分ルールが鬼男の中には存在していた。
「好きと愛してるって似てるようで違うでしょ?最近の学生はどんな風に考えるかなって思ってさ。別に調査じゃないから、深く考えないでほしいんだけど」
だらしなく横たわっていた体をくるんと動かし、うつぶせになる。頬杖をついて今度は鬼男を真正面から捕らえた。
「多分、鬼男くんは考えたことないんじゃない?こういうの」
「なんでそう思うんですか?」
「どっちでもいいって言い出しそうじゃん」
事実そうだ。好きだろうが愛してようが、現実は変わらない。どうにしても、そのように感じる相手が大事だという意識がそこに存在するだけのこと。ただそれだけだ。
「違いが必要なんですか?その語には」
鬼男は目をそらし、少し呆れた素振りを見せた。関心が無い様子を見せれば話題を代えるだろうと考えたからだ。しかし、閻魔の口は止まらない。
「概念的な違いがそこに存在するならね。存在するんだろうけど。あと、人間によってその違いの重要性は変化を見せるだろうね。俺が思うにはね、その二つにはレベルの違いがあるんだと思う。好きでは到底超えられない差が愛してるにはあって、好きは単体では、どうやっても愛してるには適わない。でも好きを積み重ねていくと、限りなく愛してるに近づくと思うんだよ。でも決して愛してると同等になることなんてない。何故ならカテゴリーが違うから。だから好きでは表せなくなると、その感情は愛してるにランクアップするの。でも、やたらにランクアップだといって愛してるを使いすぎると、それは好きよりも低いランクに位置づけされてしまう。希少価値の問題?ほら、やたら愛してるばかり言われると安っぽく感じるじゃない?大量生産より手作りだよね。お弁当なんかそうじゃない。コンビニのお弁当よりもお母さんや彼女が作ったお弁当の方が断然おいしいでしょ?そういえば今日さ、太子ったら妹ちゃんの作ったお弁当食べてたんだよ!昨日強請ったんだって。あの二人仲良いよね。でもそう言うと妹ちゃんってば怒るんだよね、あれってツンデレってやつ?難しいなぁ」
「話が逸れてるんですけど」
「え?ああ、だから、カテゴリーもレベルも違うって話」
随分と簡潔にまとめた。長々と話した内容とは少し違ってしまうような一言に変化した。
鬼男はだからどうした、という言葉を飲み込み、深く息を吸った。そしてその息は後にため息となる予定だ。
アバウトな質問であり、至極どうでもいい質問であり、今それについて追求しなければならないわけではない質問だった。
鬼男はイラッとしたのか、眉を顰めチラリと質問が飛び出た方を見やった。
投げ出した足はホッソリというかガリガリで、肌は真っ白い(白と言っても綺麗な白でなく薄汚れたような白)で少し気味の悪い色だ。ソファーにだらしなく横になり、口をぱっくり開けて天井を見上げていた。その開けたお口に天井の埃全て入ったらいいのに、なんて不謹慎なことを考えながら、鬼男はため息をついた。
「なんでそんなことを大王に聞かれなければならないんですか」
机に散らばっているのはゼミ生が提出したレポート。無造作に置いて、きっと後から分からなくなってしまうんだから、今からきちんと整理しておかないと。いつもそう鬼男は言いつけるのに、一向に聞きやしない。そういう奴だと今は痛いほど理解している。鬼男の褐色の手がレポートを数枚拾い上げ、バラバラにならないように丁寧に整頓した。
「うん?いいかい、鬼男くん。言葉というのはハッキリしていて、それでいてあやふや。その語が指す意味と現実に表す意味というのは、多少なりとも変わる。それは場面において、はたまた発話する人間の性格や出身地にも影響されるんだよ。だからニュアンスの違いを感じ取れたり、逆に誤解しちゃったりするわけ。誤解にはきちんとしたメカニズムがあるん「要点をお願いします。」
長い長い説明は打ち切られてしまった。閻魔はやれやれとため息をつき、ここからがいいところなのにぃ、なんて文句を言い始めた。これを相手すると負け。そんな自分ルールが鬼男の中には存在していた。
「好きと愛してるって似てるようで違うでしょ?最近の学生はどんな風に考えるかなって思ってさ。別に調査じゃないから、深く考えないでほしいんだけど」
だらしなく横たわっていた体をくるんと動かし、うつぶせになる。頬杖をついて今度は鬼男を真正面から捕らえた。
「多分、鬼男くんは考えたことないんじゃない?こういうの」
「なんでそう思うんですか?」
「どっちでもいいって言い出しそうじゃん」
事実そうだ。好きだろうが愛してようが、現実は変わらない。どうにしても、そのように感じる相手が大事だという意識がそこに存在するだけのこと。ただそれだけだ。
「違いが必要なんですか?その語には」
鬼男は目をそらし、少し呆れた素振りを見せた。関心が無い様子を見せれば話題を代えるだろうと考えたからだ。しかし、閻魔の口は止まらない。
「概念的な違いがそこに存在するならね。存在するんだろうけど。あと、人間によってその違いの重要性は変化を見せるだろうね。俺が思うにはね、その二つにはレベルの違いがあるんだと思う。好きでは到底超えられない差が愛してるにはあって、好きは単体では、どうやっても愛してるには適わない。でも好きを積み重ねていくと、限りなく愛してるに近づくと思うんだよ。でも決して愛してると同等になることなんてない。何故ならカテゴリーが違うから。だから好きでは表せなくなると、その感情は愛してるにランクアップするの。でも、やたらにランクアップだといって愛してるを使いすぎると、それは好きよりも低いランクに位置づけされてしまう。希少価値の問題?ほら、やたら愛してるばかり言われると安っぽく感じるじゃない?大量生産より手作りだよね。お弁当なんかそうじゃない。コンビニのお弁当よりもお母さんや彼女が作ったお弁当の方が断然おいしいでしょ?そういえば今日さ、太子ったら妹ちゃんの作ったお弁当食べてたんだよ!昨日強請ったんだって。あの二人仲良いよね。でもそう言うと妹ちゃんってば怒るんだよね、あれってツンデレってやつ?難しいなぁ」
「話が逸れてるんですけど」
「え?ああ、だから、カテゴリーもレベルも違うって話」
随分と簡潔にまとめた。長々と話した内容とは少し違ってしまうような一言に変化した。
鬼男はだからどうした、という言葉を飲み込み、深く息を吸った。そしてその息は後にため息となる予定だ。
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