かっこ21
二次創作の妄想ブログ。あらゆる物に関係なぞあるわけない。
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ホラーな伊作と変態な雑渡さん。
会話は平行線で決してまじりあいません。
残酷な表現があったり、いやらしかったりします。
会話は平行線で決してまじりあいません。
残酷な表現があったり、いやらしかったりします。
ああ、やめてください。
ああ、やめてください。
後生、後生ですから。
虚ろな目、弛緩した四肢を泥に落として彼はつらつらとうわ言のように呟く。ゆらゆらと揺れる木々に今にも火が移りそうだ。周りは動くことを諦めた体、もう動くことのできない体がバラバラと散らばっていた。
ここは戦場。
少し前までここで殺し合いをしていたのだ。愚かな。
だが愚かな行為の中に何かしらの利点を見た者がいるのだろう。
だから戦なぞやるのだ。単に殺すのが楽しいわけではない。一部のやつらはどうだか知らんが。
さて、目の前に転がされているのはまだ幼さの残る少年だ。
よく見知っている善法寺伊作だ。
ふわふわのくせ毛を泥に撒き散らし、整った顔は体液だとか泥だとか得体の知れぬ汚れにまみれている。
四肢は弛緩し、力なくだらんと垂れ下がる。
そんな彼を私は遠慮なく抱いている最中なのだ。
初めこそ抵抗していたものの、次第に力が弱くなり今のようにまるで死体のような姿へと変わっていった。
同じ言葉をつらつらつらつら。
唇はパクパクぱくぱく。
まるで魚だと笑う。
ああ、おやめ下さい。
ああ、ああ。
ハハハ。声がか細いね。
なんと愛らしい。
どうも私は愛が歪んでいるらしい。
彼が泣いて助けを請う姿。厭だ厭だと泣く姿。背を小さく丸めカタカタと震える姿、すすり泣く声。
すべからく私を興奮させるのだ。
どうにも駄目だね。
一人クスクス笑っていると、彼が一言今までと違う言葉を呟くのが聞こえた。
「ざっとさん」
力のない声。ああ。良いね。
なんだい?
そう優しく囁くと彼は大きな目からポロンポロンと涙を流しながら口を開いた。
酷い人。
非道い人。
あんなに殺して。
ああ、かわいそうに、かわいそうに。
なんのことだい?
そろそろと弱々しい指をあげ、とある山を指差した。
死体の山だ。
戦で死んでしまった者どもだろう。
「あれは私が殺したのではないよ。言っただろう?私はただ戦を見に来ただけだと」
ええ。ええ。
彼は相槌なのか、喘ぎなのか分からない言葉を短く繰り返した。
殺したんです。
そしてハッキリとそういった。
「・・・誰を?」
「あの中にいらっしゃった生きている方々、苦しそうに、恨めしそうに喘いでらしたのにっ、手当てしてあげられれば、してあげられれば・・・」
なんだ。そんなことか。
呆れて大きなため息が出てきた。
ほっといても死ぬ、助けても死ぬ。そうだろう?
「いいえ、一秒でも長く生きていられたのかも知れないんです。ああ、ああ、ほら。ああ」
「なあに」
「あそこ、あそこから見ていらっしゃいます」
後ろを見返ると何もない。死体の山があるだけだ。
「誰も見ていないよ」
彼の体が大きく跳ねる。ひときわ大きな声をあげて。
ああ、いいね。
はあ、はあ、はあ・・。
荒い息遣いと時折混ざる高い声に酷く興奮する。
「見ていらっしゃいます」
「誰もいないじゃないか」
見ているんです。見ていらっしゃるんです。可哀想に。
体がもう、無くなっているじゃないですか。
ああ、やめてください。
後生、後生ですから。
虚ろな目、弛緩した四肢を泥に落として彼はつらつらとうわ言のように呟く。ゆらゆらと揺れる木々に今にも火が移りそうだ。周りは動くことを諦めた体、もう動くことのできない体がバラバラと散らばっていた。
ここは戦場。
少し前までここで殺し合いをしていたのだ。愚かな。
だが愚かな行為の中に何かしらの利点を見た者がいるのだろう。
だから戦なぞやるのだ。単に殺すのが楽しいわけではない。一部のやつらはどうだか知らんが。
さて、目の前に転がされているのはまだ幼さの残る少年だ。
よく見知っている善法寺伊作だ。
ふわふわのくせ毛を泥に撒き散らし、整った顔は体液だとか泥だとか得体の知れぬ汚れにまみれている。
四肢は弛緩し、力なくだらんと垂れ下がる。
そんな彼を私は遠慮なく抱いている最中なのだ。
初めこそ抵抗していたものの、次第に力が弱くなり今のようにまるで死体のような姿へと変わっていった。
同じ言葉をつらつらつらつら。
唇はパクパクぱくぱく。
まるで魚だと笑う。
ああ、おやめ下さい。
ああ、ああ。
ハハハ。声がか細いね。
なんと愛らしい。
どうも私は愛が歪んでいるらしい。
彼が泣いて助けを請う姿。厭だ厭だと泣く姿。背を小さく丸めカタカタと震える姿、すすり泣く声。
すべからく私を興奮させるのだ。
どうにも駄目だね。
一人クスクス笑っていると、彼が一言今までと違う言葉を呟くのが聞こえた。
「ざっとさん」
力のない声。ああ。良いね。
なんだい?
そう優しく囁くと彼は大きな目からポロンポロンと涙を流しながら口を開いた。
酷い人。
非道い人。
あんなに殺して。
ああ、かわいそうに、かわいそうに。
なんのことだい?
そろそろと弱々しい指をあげ、とある山を指差した。
死体の山だ。
戦で死んでしまった者どもだろう。
「あれは私が殺したのではないよ。言っただろう?私はただ戦を見に来ただけだと」
ええ。ええ。
彼は相槌なのか、喘ぎなのか分からない言葉を短く繰り返した。
殺したんです。
そしてハッキリとそういった。
「・・・誰を?」
「あの中にいらっしゃった生きている方々、苦しそうに、恨めしそうに喘いでらしたのにっ、手当てしてあげられれば、してあげられれば・・・」
なんだ。そんなことか。
呆れて大きなため息が出てきた。
ほっといても死ぬ、助けても死ぬ。そうだろう?
「いいえ、一秒でも長く生きていられたのかも知れないんです。ああ、ああ、ほら。ああ」
「なあに」
「あそこ、あそこから見ていらっしゃいます」
後ろを見返ると何もない。死体の山があるだけだ。
「誰も見ていないよ」
彼の体が大きく跳ねる。ひときわ大きな声をあげて。
ああ、いいね。
はあ、はあ、はあ・・。
荒い息遣いと時折混ざる高い声に酷く興奮する。
「見ていらっしゃいます」
「誰もいないじゃないか」
見ているんです。見ていらっしゃるんです。可哀想に。
体がもう、無くなっているじゃないですか。
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HN:ビラ性別:女性職業:大学生趣味:ピアノ・読書・妄想自己紹介:ただの変態です。ただそれだけです。
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