かっこ21
二次創作の妄想ブログ。あらゆる物に関係なぞあるわけない。
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大学の授業で先生が言ってたことがあまりに印象的で書いたもの。
書きながら、訳分からなくなりました・・。
綺ちゃ~んUPしたよ~私頑張ったよ~心の中に仕舞い込まなかったよ~!
書きながら、訳分からなくなりました・・。
綺ちゃ~んUPしたよ~私頑張ったよ~心の中に仕舞い込まなかったよ~!
「ここにあって、ここに存在しない」
そうポツリと呟いて、また筆を握った。
何を指しているわけでもない。なぞなぞ遊びをしてる訳でもなければ、言葉遊びでもない。ただ単純に今の事実を簡潔に述べただけの言葉だった。
深く考えることなぞ何とバカらしいことか。
「だからこそ、存在する」
また呟く。
今度は筆を止めずにうわ言のように。
「つまりは概念的なものだと思うんだよね」
相手するのも馬鹿馬鹿しい。きっと何も考えずに(この場合考えてないのではなく、考えが深すぎて答えがない)呟いているのだろう。きっとそうだ。いつもそうだから。
思慮深く、無限に広がる思考回路、そして人とは違う考え方、そんなもの備えている頭をどのように理解できようか。
きっと本人にさえ無理だろう。
「蜘蛛の糸。知ってる?」
「は?蜘蛛が張った糸のことですか?」
「そうじゃなくてね、昔とある文学作家の書いた作品だよ」
呆れた。
人間になぞ興味無い。
己の無力さや存在意義などに全く気づかず、それどころか偉そぶって踏ん反り返る。傲慢で強欲で怠惰。
僕は人間が嫌いだ。毛嫌いしている。
悲しくなるとわあわあ泣いて、腹が立つとぎゃあぎゃあ騒いで、それで価値の無い行動に出て、その罪を問われると一生懸命弁解する。出来ないくせに。
力なきものが、さも力があるように振舞う姿が滑稽過ぎて大嫌いだ。
「知りません。興味ないですから」
「毛嫌いしてるもんね、人間を。でも、俺も元々は人間だよ?」
「あなたはいいんです。人間の臭いがしませんから。そもそも、人間であって人間でなかったんじゃないんですか?そんなんだし」
「失礼だな。ま、自分もそう思うけどね」
「元も子もない」
「話が変わってる。蜘蛛の糸。あれ、以前・・いつだったかな?いつでもいいや。下界に下りたときにね、読んだんだ。なんて滑稽なんだろうって。人間はこんなことで救われるとでも思っているのか、こんな下らんものに救いがあると信じるのか、ちゃんちゃらおかしくて、もう大爆笑」
ケラケラと声は笑うのに、口角も笑うのに、表情筋も笑うのに、この人は笑わない。
僕はいつも思っていた。この人は笑うということを理解していないんじゃないかと。そして、この笑い方が妙に好きな自分はきっと狂っているのだろうと。
そんなことはどうでもいい。
「どういう話だったんですか?」
「興味湧いた?」
にっと口角を上げて僕を見た。
「あれはね、地獄に堕ちた者のお話。とある罪人は地獄に居た。まあ、悪いことをしたからね。でも、一度だけ、蜘蛛を殺そうとしたとき、考え直して、殺さなかった。そんな気まぐれを釈迦は良い行いだと、言って地獄からその罪人を助けようとするの。蜘蛛の糸を地獄に垂らしてね。」
「どうなるんですか」
「罪人はえんやこらと上ったよ、糸を伝っていけば極楽浄土へ行けると喜び勇んで。上っているうち、疲れちゃった罪人は途中で一休みするの。すると地獄からさまざまな罪人たちが自分と同じように上ってくるのが見えた。」
「糸、切れるじゃないですか」
「そう。だから焦ったんだろうね。下から上ってきているやつらに降りろと言った。そうしてわーわー喚いていると、あら不思議、糸はそいつの持っているところからブッツリと切れてしまったんだ。罪人は真っ逆様。はい残念ってお話」
「くだらない。これを読んで人間は何を思うのだろうか。勧善懲悪?少しでも良い行いをすれば救われる?小さな善行ごときで大きな悪行を帳消しに出来るほど安っぽく出来てないのに。」
「辛辣だね。人間は何を思うかなんて分かりきったこと。小さなことにでも救いを求めているからこそ、こんな話ができるのだし、悪行がどれほど駄目かということを最後のバッドエンドで示している。でもさ。それは素直に表を読んだだけの話」
「表?」
「そう。気付かない?これは釈迦如来の気まぐれの話さ。」
「・・・」
「釈迦はただ何と無く目に留まったその罪人が蜘蛛を助けたからという理由だけで、地獄から助けようとした。地獄なんて見なかったら、そんなことしなかった。蜘蛛を助けただけで地獄から救ってやろうと考えたのに、少し焦って騒いだだけで地獄に堕とす。じゃあはじめからしなかったらいいのに。所詮人間は弄ばれただけなんだよ。なんと滑稽。人間自身気付いているのに。どうして自覚しない?あーおなかが痛いよ」
大げさに肩を揺らし、身をかがめる。腹を押さえる手は薄っぺらで骨が少し浮き出ていた。
僕は改めて、この人の性格の悪さ基、変人さを目の当たりにした。
それに対して嫌悪感があるわけではない。だけど、自分と違う思考回路にただただ僕は戸惑うだけだ。所詮そんなもの。相手が相手だ。僕なぞ人間とそう変わりないものとして扱われているのかもしれない。心底どうでもいい。そんなこと。
「仕事、進んでませんよ」
「俺のところにも糸がたれてきたら、どうしようか。」
「筆が止まってます。」
「うん、やっぱそうだな」
「次、こっちの帳簿です。」
「思いっきり引っ張って上のやつを引き摺り落とそう」
そうポツリと呟いて、また筆を握った。
何を指しているわけでもない。なぞなぞ遊びをしてる訳でもなければ、言葉遊びでもない。ただ単純に今の事実を簡潔に述べただけの言葉だった。
深く考えることなぞ何とバカらしいことか。
「だからこそ、存在する」
また呟く。
今度は筆を止めずにうわ言のように。
「つまりは概念的なものだと思うんだよね」
相手するのも馬鹿馬鹿しい。きっと何も考えずに(この場合考えてないのではなく、考えが深すぎて答えがない)呟いているのだろう。きっとそうだ。いつもそうだから。
思慮深く、無限に広がる思考回路、そして人とは違う考え方、そんなもの備えている頭をどのように理解できようか。
きっと本人にさえ無理だろう。
「蜘蛛の糸。知ってる?」
「は?蜘蛛が張った糸のことですか?」
「そうじゃなくてね、昔とある文学作家の書いた作品だよ」
呆れた。
人間になぞ興味無い。
己の無力さや存在意義などに全く気づかず、それどころか偉そぶって踏ん反り返る。傲慢で強欲で怠惰。
僕は人間が嫌いだ。毛嫌いしている。
悲しくなるとわあわあ泣いて、腹が立つとぎゃあぎゃあ騒いで、それで価値の無い行動に出て、その罪を問われると一生懸命弁解する。出来ないくせに。
力なきものが、さも力があるように振舞う姿が滑稽過ぎて大嫌いだ。
「知りません。興味ないですから」
「毛嫌いしてるもんね、人間を。でも、俺も元々は人間だよ?」
「あなたはいいんです。人間の臭いがしませんから。そもそも、人間であって人間でなかったんじゃないんですか?そんなんだし」
「失礼だな。ま、自分もそう思うけどね」
「元も子もない」
「話が変わってる。蜘蛛の糸。あれ、以前・・いつだったかな?いつでもいいや。下界に下りたときにね、読んだんだ。なんて滑稽なんだろうって。人間はこんなことで救われるとでも思っているのか、こんな下らんものに救いがあると信じるのか、ちゃんちゃらおかしくて、もう大爆笑」
ケラケラと声は笑うのに、口角も笑うのに、表情筋も笑うのに、この人は笑わない。
僕はいつも思っていた。この人は笑うということを理解していないんじゃないかと。そして、この笑い方が妙に好きな自分はきっと狂っているのだろうと。
そんなことはどうでもいい。
「どういう話だったんですか?」
「興味湧いた?」
にっと口角を上げて僕を見た。
「あれはね、地獄に堕ちた者のお話。とある罪人は地獄に居た。まあ、悪いことをしたからね。でも、一度だけ、蜘蛛を殺そうとしたとき、考え直して、殺さなかった。そんな気まぐれを釈迦は良い行いだと、言って地獄からその罪人を助けようとするの。蜘蛛の糸を地獄に垂らしてね。」
「どうなるんですか」
「罪人はえんやこらと上ったよ、糸を伝っていけば極楽浄土へ行けると喜び勇んで。上っているうち、疲れちゃった罪人は途中で一休みするの。すると地獄からさまざまな罪人たちが自分と同じように上ってくるのが見えた。」
「糸、切れるじゃないですか」
「そう。だから焦ったんだろうね。下から上ってきているやつらに降りろと言った。そうしてわーわー喚いていると、あら不思議、糸はそいつの持っているところからブッツリと切れてしまったんだ。罪人は真っ逆様。はい残念ってお話」
「くだらない。これを読んで人間は何を思うのだろうか。勧善懲悪?少しでも良い行いをすれば救われる?小さな善行ごときで大きな悪行を帳消しに出来るほど安っぽく出来てないのに。」
「辛辣だね。人間は何を思うかなんて分かりきったこと。小さなことにでも救いを求めているからこそ、こんな話ができるのだし、悪行がどれほど駄目かということを最後のバッドエンドで示している。でもさ。それは素直に表を読んだだけの話」
「表?」
「そう。気付かない?これは釈迦如来の気まぐれの話さ。」
「・・・」
「釈迦はただ何と無く目に留まったその罪人が蜘蛛を助けたからという理由だけで、地獄から助けようとした。地獄なんて見なかったら、そんなことしなかった。蜘蛛を助けただけで地獄から救ってやろうと考えたのに、少し焦って騒いだだけで地獄に堕とす。じゃあはじめからしなかったらいいのに。所詮人間は弄ばれただけなんだよ。なんと滑稽。人間自身気付いているのに。どうして自覚しない?あーおなかが痛いよ」
大げさに肩を揺らし、身をかがめる。腹を押さえる手は薄っぺらで骨が少し浮き出ていた。
僕は改めて、この人の性格の悪さ基、変人さを目の当たりにした。
それに対して嫌悪感があるわけではない。だけど、自分と違う思考回路にただただ僕は戸惑うだけだ。所詮そんなもの。相手が相手だ。僕なぞ人間とそう変わりないものとして扱われているのかもしれない。心底どうでもいい。そんなこと。
「仕事、進んでませんよ」
「俺のところにも糸がたれてきたら、どうしようか。」
「筆が止まってます。」
「うん、やっぱそうだな」
「次、こっちの帳簿です。」
「思いっきり引っ張って上のやつを引き摺り落とそう」
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HN:ビラ性別:女性職業:大学生趣味:ピアノ・読書・妄想自己紹介:ただの変態です。ただそれだけです。
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無題
心にInじゃなくてちゃんと上げてくれてありがとう、ビラさんvV(笑)
早速「糸」読みました~
閻魔が理想すぎて何度も読んでしまいましたよっ……!
あの人は一見笑ってるけど実のところは笑ってるのかいないのかわからない雰囲気ありますよね。
そんな雰囲気の閻魔が最近ツボでツボで……!
鬼男君の人間嫌いなところもいい、と言うか人間に対してシュールな二人がたまらなくいいです。そんな二人が好きすぎる。
勿論天国は何でもいけますが!←聞いてません
蜘蛛の糸は文学概念(一般論?)で見ると“釈迦がせっかく救いをさしのべてくれたのに傲慢な人間はそれを無駄にしてしまいました、はい残念”という、この閻魔に言わせれば「表」の概念なんですが、裏を見るとそんな解釈もできるんだなと……。
救いじゃないよ気まぐれさ、と言ってのける閻魔は、ある意味で人間が嫌いだと態度や空気に示す鬼男君より人間を嫌ってて、また好いてるような感じに見えました。
はっきりと言わない曖昧。
曖昧ゆえの深さ。
底の見えない知れない奈落。
そんな思考回路の閻魔を理解するのに戸惑う鬼男君。
それに加えて「人間の救い」を暗い地へ引っ張り込もうとする閻魔の発言……
なんと言うか、ビラさんの才能に嫉妬してしまいますよ……!
長々ダラダラな上にまとまり皆無な感想(?)ですみません;;
大学パロもニヤニヤヌルヌルさせてもらいましたよっ!
ではではー!ノシ
無題
心にINしかけたぜよ(笑)
感想ありがとう!
私も大学の先生が言うまでこの話が釈迦の気まぐれの話という見方をしたことが無かったから、先生の話がすごく印象的で・・・もろ閻魔やんか!と思ってしまいました(笑)
これをやるには、どうにもこうにも誰も救われないようにしないとまとまらない様な気がして、結局鬼男くんも閻魔も性格が悪くなっちゃった(汗)あんなんでいいんですかっ!!!???
うひぃ嫉妬とかやめてwww
詳しい感想本当にありがとう!
良かったらまたツッコミいれてやってね。